共働き夫婦が増えるにつれて、復職にまつわる悩みも多岐に渡るようになりました。子どもの慣らし保育って本当にうまくいくの?育休前に積み上げたキャリアは今後どうなる?時短勤務で会社の理解は得られるの?不安を抱える復職ママたちの声を集めてみました。復職ママが安心できる職場環境についてや、無事に復職を果たし活躍している先輩ママからのアドバイスも必見です!

【トピックス】
1.復職に不安を抱える人が96%!理由の第一位は「保育園の送迎や病児の対応ができるか」
2.ママたちの憤りの声多数!「3歳児神話」についてどう思う?
3.期間や子どもの反応もさまざまな慣らし保育。発熱して期間が伸びたという声も
4.もはや時短勤務とは言えない!?持ち帰り仕事をしている人が37%も!
5.ベビーシッター・病児・ファミサポ登録者は80%!事前準備はぬかりなく!

1.復職に不安を抱える人が96%!理由の第一位は「保育園の送迎や病児の対応ができるか」

育児休業等を終えて仕事復帰・復職した経験がある人、または今後、復職予定の人に、復職にあたり不安はありますか?と聞いてみました。
画像
結果は、不安を感じると答えた人が96.1%と圧倒的な結果に。

また、不安を感じると答えた人にどのようなことが不安か聞いてみると…
画像
1位:保育園の送迎や病児の対応ができるか (70.5%)
2位:遅刻早退や欠勤などで職場に迷惑をかけないか (63.1%)
3位:体力がもつか (60.4%)
4位:子どもに寂しい思いをさせてしまうのではないか (54.4%)

1位は保育園の送迎や病児の対応という結果になりました。職場のこと、自分の体力、子どものことなどをあげる人も多く、さまざまな不安を抱えている様子がうかがえます。

2.ママたちの憤りの声多数!「3歳児神話」についてどう思う?

ワーキングマザーなら、「3歳児神話」(「子供が3歳になるまでは母親は子育てに専念すべき」という考え方)が一度は頭をかすめたことがあるかもしれません。これについてどう思うか聞いたところ、ママたちの率直な声があがってきました。

・100%専念した方が良いとは思わないが、あまりに母親との時間が少ないと影響は大きいと思う。

・大切だとは思いますが、子育てだけに専念してストレスが溜まり、与える愛情が減ってしまうのも問題だと思う。母親が活き活きして笑顔で接することが出来るのが、心の健康が、大切だと思います。

・それは二世帯、三世帯で住むのが当たり前の時代の話しだと思う。核家族化が進んだ現代でそれを当てはめると、母親だけのワンオペ育児で家庭保育を立派にやらなきゃいけないという義務感だけ押し付けてるような気がする。昔の家庭保育だって、結局はおじいちゃんおばあちゃんや近所の人に見てもらったりしている訳だから、結論、親以外の誰かに見てもらう育児は必要だということではないかと感じます。
育児に専念が常に子どもと一緒にいる事というのはちょっと違うと思うし、それが良いとも全く思わない。母親以外の大人からの刺激の方がよほど重要だと思う。

・それが可能な状況なら、そうしたい人はそうすればよいと思いますが、現実的には働かないと家計が回らなかったり、いろいろ事情もあるので、勝手に決めつけないでほしいといいたい。

・最初はすごく気になって、保育園にあずけ復職することがうしろめたかった。
3歳までがどう、という問題ではぬく、毎日毎日の積み重ねの方が大事だし、そこを大切にすることのほうが意味があると考えるようになり、後には時間はかかったが、気にしないようになれた。

子どもと過ごす時間は大切と認識しつつも、それを母親だけに押し付けたり、育児に専念すべきという考え方には疑問が多い結果となりました。経済的な理由から、それはできないという人も。また、親だけでなく保育士さんなどさまざまな大人と関わることで、社会性を身に着けていけるという声も聞かれました。3歳神話は崩壊しつつあるのかもしれません。

3.期間や子どもの反応もさまざまな慣らし保育。発熱して期間が伸びたという声も

保育園入園後に待っている「慣らし保育」。その実態についても調査しました。

画像

慣らし保育の期間を聞いてみたところ下記のような結果に。

1位:4~7日 (47.8%)
2位:0~3日 (21.3%)
3位:8~14日 (19.9%)
4位:15日以上~ (11%)

4~7日が約半数を占めていましたが、15日以上というところも11%もあり、保育園によってかなりばらつきがあるようです。

また慣らし保育でのエピソードについても聞いてみました。

・ほぼ母親の添い乳以外でお昼寝できたことがなかったのに、初日から保育士さんの抱っこでお昼寝できてて、プロのすごさを感じた。

・泣きながらバイバイするときは、子供をおいて仕事をする意味をずっと自問自答していました。心が痛みましたが、お互い徐々に環境に慣れ始め、乗り越えることができました。

・慣らし保育3日後に今までさほど酷い風邪を引いたことがなかったが、保育園の洗練を受けて休むことに。数日休んで回復したものの、また慣らし保育が0からのスタートになり、復帰を4月末ギリギリにしていたのが結局ギリギリで慣らし終わった。。余裕をもったつもりが余裕のある時間が全く過ごせなかった。

慣れるのにどれくらい時間がかかるか、泣くか泣かないかは、お子さんによってさまざまなよう。また、慣らし保育中に発熱してしまい、慣らし保育に思ったより時間がかかってしまったという声も多く聞かれました。

4.もはや時短勤務とは言えない!?持ち帰り仕事をしている人が37%も!

次に、復帰後の勤務体系についての質問。

画像

1位:時短勤務(パートタイム含む)(44.3%)
2位:フルタイム/裁量制など (38.6%)
3位:その他(自営業など) (19.1%)

時短勤務が多少多いものの、フルタイムとさほど変わらない結果となりました。それぞれ辛かったことについて聞いてみると、下記のような結果に。

画像

1位:仕事が残っていても切り上げて帰らなくてはいけない (53.7%)
2位:退勤が遅れお迎えに間に合わないかとヒヤヒヤする (47.6%)
3位:短い時間では思うような成果が出せない (36.6%)
4位:勤務時間では足りず持ち帰りの仕事が増える (37.1%)

時短勤務にしても、仕事の量に対して時間が足りておらず、時間に終われて仕事をしている姿が浮かび上がってきます。また37%もの人が、持ち帰りで仕事をしている現状が。これは果たして時短勤務といえるのでしょうか…

フルタイム勤務の方にも同様の質問をしてみました。
画像

1位:自分の時間が全く取れない (70.7%)
2位:子どもとなかなか触れ合える時間がない (52.4%)
3位:家事育児との並行で常に睡眠不足 (50%)
   子どもの急病時などに休みがとりにくい (50%)
4位:フルタイムにも関わらず家事分担が多い (45.1%)

こちらは、仕事以外に充てられる時間の少なさを辛いと感じる人が多い結果に。自分の時間や睡眠時間を削り、仕事、育児、家事に奮闘している姿が見えてきます。

5.ベビーシッター・病児・ファミサポ登録者は80%!事前準備はぬかりなく!

育休復帰するときの職場がどうたったらいいかという質問には、下記のような回答が寄せられました。
画像

1位:急な休みなども対応できるように協力してくれる (80.3%)
2位:復帰後の働き方について上司に前向きに相談ができる (72.5%)
3位:時短など働く際の条件が変わったが温かく受け入れてくれる (60.1%)
4位:育児をしながら働いてもキャリア形成に影響がない (53.4%)
5位:育休前と変わらないスタンスで接してくれる (49.4%)

実際に職場復帰して周囲のこんな対応が嬉しかった!というエピソードについても聞いてみたところ、こんな回答が。

・仕事が回らないので勤務時間を増やそうとしたら、それはあなたの希望?それとも業務ボリュームの問題?と聞いてくれて、調整してくれたこと。自分でも自覚していなかったのに先回りして考えてくれたこと

・病気で急に休む時、子どもの側にいてあげて、と言ってもらえたこと

・上司が在宅勤務を柔軟に認めてくれたので、病児など突発トラブルが発生しても、大きな遅延なく対応できること。懇親会を夜ではなく昼に開催してもらえたこと。夜に懇親会をする場合も、フレックスで皆で早めに上がって飲みに行ったりあわせてくれること。

・退勤時間になると皆が声をかけてくれ、状況を確認してくれることです。

・子どもが出来ることは素晴らしいこと!そして職場としては精一杯応援する、といった姿勢を伝えてくれたこと

・お帰り!と暖かく迎えてくれた事

実務的な部分で対応してくれただけでなく、温かい言葉をかけてくれたり、応援する姿勢を見せてくれることで、心が軽くなると言った声が多数聞かれました。ママがひとりでがんばるのではなく、働きやすい職場を整えることで、女性の社会進出はもっとスムーズになりそうです。

次に復職のために、新たに検討したサービスなどについて聞いてみました。

画像

1位:ベビーシッター/病児保育/ファミリーサポートなど (81.3%)
2位:ネットスーパー/食材宅配サービス (53.8%)
3位:パートナー(夫/妻)と送迎や家事分担などを話し合う (48.0%)

ベビーシッターなどの登録が1位という結果に。復職後のママの不安は、やはり子どもの急な病気に対応できるかどうかが大きいようで、それに備えるママさん達が多いようです。

最後に復職を控えるママさんへ、先輩ママさんからの応援メッセージをお願いしました。

・働きながら育てるのは、とても大変だと思います。
子どもにも悪影響かと悩んだことも私はありました。
でも、今5歳と2歳の娘は、ママはお仕事に行って帰って来たらどうして綺麗なの?と訊きます(笑)
好きな仕事をしてキラキラ生きるママを見せることも、子ども達に「大人って楽しいんだ!」「仕事って楽しいんだ!」と子ども達が、大人になるのを楽しみに出来るような背中を見せることも親の重要な役割です。
バランスが難しいですが、必ず道はあると思います!
皆んなで助け合って、支えあってママがキラキラと自分の人生を楽しみながら子育てできる社会を一緒に創って行きましょう!!

・最初は慣れない環境で母子ともに大変ですが、仕事は良い気分転換になり子どもと離れる時間があるからこそ、更に子どもを愛おしく思えます。

・病児保育だろうとシッターさんだろうと家事代行だろうと、取れる手は全部取り、誰よりも夫を味方につけて家事育児を程よくやるようにしてください。
家事のメンテナンス業務(片付けや掃除)は誰がやっても一緒なので可能な限り家電や外注することで子どもとの時間と自身の心の休息をしてください。

・不安はたくさんあります。
子どもへの罪悪感もなくはありません。
でも、これから社会にでていく子ども達に働くママのかっこいい姿をみせるチャンスです。一緒に頑張りましょう!

不安や大変なことはあっても、子ども達に働く背中を見せることができたり、仕事自体が気分転換になるという声も。みんなが乗り越えてきた道だと思うと心強いですね!

復職後の不安解消にはキッズラインのベビーシッターが便利!

アンケートを振り返ってみると、たくさんの不安を抱え職場に復帰するママ達の姿が見えてきました。復帰後は仕事、家事、育児に終われ、なかなか時間がとれないという人も多いはず。復帰前から、家事分担や送迎について夫婦で話し合ったり、使えそうなサービスがあれば登録しておくなど、備えておきたいですね。

子どもの急な病気に備えるのであれば、キッズラインの病児・病後ベビーシッターサービスも便利です。また家事代行サービスも行っているため、復帰後にペースがつかめず、なかなか家事まで手が回らない人にもおすすめです。ぜひ一度お試しください!

《調査概要》
調査期間:2019年2月8日~2月12日
調査対象:子育て中の女性179名、男性3名
就労状況 共働き世帯:79.2%、片親のみ就労世帯:14.2%、ひとり親世帯:6.6%
調査方法:インターネット調査
《本データの引用について》
本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、当ページへのリンクまたは"ベビーシッターサービス「キッズライン」調べ"と表記いただけますようご協力をお願いいたします。その他ご不明点や調査に関する詳細は、こちらよりお問い合わせください。