暖かくなってくるとベランダに出る機会が増えますよね。汚れが気になりつつも、雨風や花粉などでまたすぐに汚れることを考えたり、水道がないとそもそも掃除の仕方がわからなかったりなどの理由で、定期的には掃除できている人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、家事サポーターとして活躍する徳永いずみさんに監修していただき、プロの目線からベランダ掃除の方法をわかりやすくご紹介します。水道がない場合の掃除方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ベランダに水道がないので掃除が大変という声も


ベランダを掃除する頻度に関してキッズラインがアンケートをとったところ、約70%の人が半年に1回もしくは年に1回しかベランダを掃除していないことがわかりました。なかには掃除をしたことがない人もいるという結果に。
アンケート

ベランダの掃除に困っている理由を聞いたところ以下のような回答がありました。

Q. ベランダの掃除で困っていることがあれば教えてください。
・水道がないから面倒(東京都/30代/女性)
・マンションのベランダが横つなぎなので、水を流すのがためらわれる(東京都/30代/女性)
・水を流せないのできれいにならない(岡山県/20代/女性)
・水を運ぶのが一苦労(東京都/40代/女性)
・ホースで水を流したいが、1階から通すのが大変(神奈川県/40代/女性)


理由を見てみると、「水道がない」「水が流せない」「水を運ぶのが一苦労」とあるように、水道がないことで腰が重くなっていることがわかりました。

ベランダを掃除しないとどんなデメリットがあるの?リスクは?

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なんとなく汚れが定着する前に洗った方が良いのは理解できるものの、ベランダを掃除しないとどのようなリスクがあるのか具体的に知っていますか?大きくわけて3つのリスクがあります。

1.排水溝のつまりや悪臭の原因になる

ベランダを掃除をしないと、飛ばされてきた砂やほこり、枯れ葉など様々なゴミが排水溝にたまってしまいます。そのまま放置すると、大雨が降ったときに排水溝がつまったり、水の流れが悪くなるので枯れ葉などが腐り悪臭が発生します。

ベランダから悪臭がする!という事態は避けたいですよね。マンションなどの集合住宅の場合は、隣人にまで被害が及ぶとトラブルになるケースもあるので、より注意が必要です。

2.虫が発生する原因になる

虫は、風通しが悪く湿気が溜まるコケやカビが原因で発生しやすくなります。腐敗した枯れ葉などが放置されたままのベランダは虫が発生しやすい環境といえます。

3.サビや事故の原因になる

ベランダの掃除をせずに汚れを放置し続けていると、サビが発生します。さらにサビの腐食が進むと事故の原因にもなりとても危険です。錆びた手すりやアルミ格子はもろくなり、すこし寄りかかるだけで壊れてしまうほど危険なケースも。

特に小さいお子さんのいるご家庭では、ベランダでの事故のリスクを防ぐ必要があるので、定期的にメンテナンスという意味でも掃除をしたほうがよいでしょう。築年数が経過した家や海が近くにある家はサビやすいので注意が必要です。

4.隣人や賃貸会社とのトラブルになる可能性がある

■自己所有のマンションの場合
ベランダは共有部分という定義が一般的のため、大雨のときに詰まりが発生すると同じマンションの方に迷惑がかかってしまったり、悪臭が発生するとトラブルになるケースもあります。

■賃貸住宅の場合
汚れが定着してしまうと、退去時にクリーニング代を請求される場合があります。経年劣化の範囲を超えた汚れや傷みがあった場合は、入居者が負担するのが一般的なため、汚れが定着する前にこまめな掃除を心がけたいですね。

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ベランダに水道がない場合の準備すべき掃除道具

前述のリスクを知ると今すぐにでもベランダ掃除をせねば!という気持ちになりますよね。ですが水道がないと何を準備してどう掃除をすればよいのかわからず、モチベーションがあがらないのも事実......。そこで、まずは水道がない場合にベランダ掃除をする際の準備すべき掃除道具についてリストアップしてみました。

<準備すべき掃除道具>

・ほうき
・ちりとり
・ゴム手袋、マスク(鳥のふんを掃除する際には特に)
・雑巾やキッチンペーパー
・歯ブラシやスポンジ
・バケツ
・カビ取り剤(コケやカビが生えている場合)
・エタノール水(鳥のフンがある場合)
・重曹(汚れがひどい場合)
・クエン酸スプレー(汚れがひどい場合)


窓掃除には以下の道具があると便利です。

<あると便利なアイテム>

・サッシブラシ(歯ブラシでも可)
・マイクロファイバータオル
・水切りワイパー
・掃除機(すきまノズルが便利)

水道なしでもできる!ベランダの掃除手順を場所別に解説

ベランダに掃除器具がおいてある様子
水を使用してOKな場合のベランダ掃除の手順をご紹介します。箇所ごとにまとめたので、一度にベランダ掃除をする際だけでなく、部分的に掃除する際の参考にもなると思います。ぜひチェックしてみてくださいね。

■ベランダの床

①ベランダ全体を掃き掃除をする
土汚れに水をかけると泥になってしまい、かえって落としにくくなります。水をかける前に掃き掃除を徹底しましょう。
②お風呂場の水道から水をバケツに用意する
バケツがない場合は、やかんやじょうろなどで代用してください。
③バケツの水をベランダに流す
じょうろがあればピンポイントで使用できるので便利です。
④デッキブラシで磨く
再度バケツに水を用意し、デッキブラシをバケツの水につけながらベランダ全体を磨きましょう。 途中でブラシが汚れたらバケツの水で洗います。
⑤ベランダ全体を水で流す
最後にベランダ全体を水で流して、乾くのを待ちます。

■手すり

①から拭きする
まずは表面についた砂やほこりを取りましょう。
②固く絞った雑巾で水拭きをする
手アカや排気ガスは油分を含んだ汚れなので、電解アルカリ水や重曹水などを使用しましょう。
③から拭きで仕上げる
電解アルカリ水や重曹水を使用した場合は、水拭きとから拭きで仕上げます。

■排水溝

①ゴミを取り除く
ゴム手袋か使い捨て手袋をして、ほうきとちりとりでゴミを取り除きます。
②重曹とクエン酸スプレーを振りかける
排水溝に重曹とクエン酸スプレーを振りかけ、泡が発生したら5分ほど放置します。
③ブラシでこする
排水溝をブラシでこすって汚れを落とします。細い場所は歯ブラシが便利です。
④水で洗い流す
バケツに水を入れて汚れを流します。2階以上に住んでいる場合できるだけ少量の水で流しましょう。

■窓・網戸・サッシ

★コツ→窓を上半分と下半分に分けて掃除しましょう。

①窓サッシ
サッシブラシで砂やほこりを取り除き、掃除機で吸い取ります。
②網戸外側
・網戸の上半分を固く絞った雑巾でコの字で優しく水拭きします。
(力を入れると網がたわむので)
・網戸のフレームを水拭きします。
③窓ガラス外側
・水を濡らし軽めに絞った雑巾で、窓の上半分に力を入れてコの字で拭きます。
・水切りワイパーを窓ガラスに軽く押し当て縦方向に一気に引き下ろします。
・水切りワイパーが汚れたら、その度に拭きとることで汚れのスジを防止できます。
・水滴が残っている部分だけ乾いたマイクロファイバータオルで拭きとります。
※窓ガラスの下半分も同じように掃除します。
④網戸内側
網戸外側と同じ手順で掃除します。
⑤窓ガラス内側
窓ガラス外側と同じ手順で掃除します。
⑥窓サッシのレールを拭く
最後に掃除で落ちた水や汚れもきれいに拭きあげます。

★水を使った掃除ができない場合

①ほうきで掃き掃除します。
②水で濡らした新聞紙を丸め床にまき、ほうきで掃きます。
濡れた新聞紙にほこりや砂などが付着するので水を使用しなくてもきれいに掃除できます。

ベランダ特有の汚れの落とし方もご紹介

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■土ぼこり・砂ぼこり・花粉

①掃き掃除をします。
②水拭きをします。
③水拭きしても落ちない箇所は「少量の水+ブラシやスポンジ」でこすり、汚れが浮いてきたら拭きとりましょう。

■鳥のフン

①マスクをし、水に濡らしたキッチンペーパーをかぶせてパックします。
②使い捨て手袋をして拭きとります。
③溝に入り込んでいる場合はブラシでこすりましょう。
④最後にエタノール水をふりかけて、消毒しましょう。
※鳥のフンには感染症の病原菌が潜んでいることが多いので絶対に素手で触らないでください。

■コケ

①カビ取り剤(ない場合コケは高温に弱いため熱湯)をかけてふやかします。
②ブラシかスポンジで軽くこすります。
③落ちない場合は少量ずつ熱湯をかけてこする、を繰り返しましょう。
※コケは広がっていくので見つけたら早めに対処するのがコツです。

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ベランダを掃除するときに注意したい3つのこと

①マンションやアパートの規約の確認

規約に記載がない場合、水を流してよいか水漏れする恐れがないかなどを管理人さんに確認しましょう。

②掃除するタイミング

ベランダ掃除の際は晴天の時よりも、雨が降る前の曇っている時がおすすめです。日焼け防止にもなりますし、何よりも湿度の高い方が、ほこりが舞いづらいです。風の強い日はゴミが飛んでいってしまうため避けましょう。

③鳥のフンの掃除はしっかりと衛生対策

鳥のフンは衛生面からもマスクや使い捨て手袋、使用済み歯ブラシ等を使用し掃除に使用したものは処分しましょう。鳥のフンには様々な健康被害を及ぼす可能性があります。特に高齢者や子ども、妊婦や基礎疾患のある方は重症化しやすいため、素手で触らないように気を付けましょう。

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ベランダ掃除の頻度は1~3ヶ月に1回が理想

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前述した通り、ベランダの汚れが定着してしまうと様々なリスクがあるため、定期的に掃除をしましょう。ベランダ掃除の頻度は1〜3ヶ月に1回が理想です。そして1年に1回はしっかりと掃除をすると良いでしょう。

ただし水を使うので冬の掃除は大変かと思います。かといって真夏の掃除は気温が上がり熱中症を起こす危険性もあるため、春や秋など過ごしやすい気候の時にしっかり掃除をするのがおすすめです。

ベランダをきれいに保つ方法とは?

ベランダは洗濯物や布団を干す場所であり、目につきやすい位置に設置されていることも多いので、清潔に保ちたいですよね。ここではベランダをきれいに保つ方法をご紹介します。

<きれいに保つ方法>
・定期的に掃除をする(排水溝の汚れ防止にもなるため)
・できるだけ物を置かないようにする
・手すりを掃除用ドライシートなどでこまめにふく(手すり排気ガスや花粉が付着しやすいため)
・プランターの下には汚れ防止のプレートを敷く
・ベランダ掃除を外注する


きれいに保つポイントも理解できたけど、仕事や家事、子育てで忙しいし、他の家事もやらなくてはいけないから掃除する時間がない!という方も多いと思います。そんな方はベランダ掃除を外注するのもおすすめです。専用の業者に頼むのはもちろん、家事代行でもベランダ掃除を依頼できますよ。

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キッズラインならベランダ掃除も依頼できる

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キッズラインなら料理や洗濯、水回りの掃除だけではなく、ベランダの掃除も依頼することできます。洗濯物をベランダに干すご家庭や、リビングからベランダが見える間取りのご家庭も多いからこそ、ベランダを清潔に保てていると気持ちが良いですよね。

時間がかかるベランダ掃除は、掃除が得意な家事サポーターに依頼して清潔な状態を保ちませんか。ピカピカに掃除したベランダで気持ちのいい時間を過ごしてみてくださいね。

家事代行サポーターは全国におり、サポーターによって得意な家事や時給が異なるため、合う人を探してみてください。事前に登録しておくと、お願いしたいときにすぐに依頼できますよ。


監修:家事サポーター 徳永いずみさん
キッズラインでの活動歴は、4年3ヶ月。整理収納を考えることが何より大好きで、やり始めたら止まらない性分。クリンネスト1級と整理収納アドバイザー1級を取得し、zoomを使ったオンラインでの整理収納アドバイスも受け付けている。子育て支援員(地域保育コース)の資格も生かして、ベビーシッターとしても活動中。
徳永さんのプロフィールページはこちら 
https://kidsline.me/sitters/show/u5793882182


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